最終更新 2026-08-23 | 対象地域 台湾
⚠️ 本ページの窓口番号と法令は台湾のものです。 日本その他の国にお住まいの方には適用されません。お住まいの地域の相談窓口の探し方は第 7 節をご覧ください。
台湾で身の危険が差し迫っている場合は 110 番へ。 保護サービス・相談・緊急避難が必要な場合は 113 番(台湾の 24 時間保護ホットライン)へ。
本ページをお読みになる前に
スマートフォンやアカウントが監視されている疑いがある場合、その端末で本ページを読んだり、支援先を検索したり、誰かに連絡したりしないでください。
ストーカーウェアやアカウント層の監視は、閲覧履歴・検索語・メッセージを見ることができます。支援を探すというその行為自体が、あなたが気づいたことを相手に知らせてしまう可能性があります。親密なパートナーからの暴力に関する研究では、被害者が行動を起こし始める段階こそ危険度が最も高いとされています。
他人の端末、公共のパソコン、図書館の設備をお使いください。
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1. 緊急・相談窓口(台湾)
| 状況 | 窓口 |
|---|---|
| 身の危険が差し迫っている | 110(警察) |
| 家庭内暴力・性暴力・児童保護;相談や避難が必要 | 113 保護ホットライン(24 時間) |
| ストーカー被害の届出 | 各地の警察署婦幼警察隊 |
| 詐欺被害・金銭被害 | 165 詐欺相談ホットライン |
| 法律相談 | 各地の弁護士会、法律扶助基金会 |
| 個人情報漏えいの申立て | 当該組織の個人情報保護窓口;所管官庁 |
| 人探し・民事の証拠収集 | 登記された調査業者;弁護士への委任 |
婦幼警察隊はストーカー事案と家庭内暴力を専門に扱う部署です。届出の際にストーカー被害である旨を明確に伝えると、この種の事案に慣れた部署が担当しやすくなります。
2. 三つの原則
多くの技術ガイドは、トラッカーや監視アプリの発見方法を示すにとどまります。しかし見つけたその瞬間から、本当の難しさが始まります。以下の三つの原則は、順序を入れ替えてはいけません。
2.1 証拠より身の安全が優先
端末に触れる前に、一つ判断してください。監視が機能しなくなったことに相手が気づき、それによって危険な行動がエスカレートしないか?
トラッカーを取り外したり遮蔽したりすれば位置情報の送信は止まり、監視アプリを削除すればデータの送信は途絶えます。監視している側にとって、これらは明確な信号です。
エスカレートの恐れがあると判断される場合、合理的な選択は当面そのままにしておくことです。まず 113 番または警察に連絡して安全計画を立て、支援体制が整ってから技術的な対処に移ってください。
技術的な除去は身の安全を保証しません。証拠は重要ですが、身の安全が優先します。
2.2 直ちに取り外し・初期化・廃棄を行わない
最も多い失敗は、発見直後の動揺や怒りから、その場で捨てる・壊す・初期化してしまうことです。
- トラッカー:初期化すると所有者アカウントとの結びつきが消えます。それこそが加害者を指し示す決定的な手がかりです。
- スマートフォン:工場出荷状態への復元は最も徹底した除去であると同時に、最も徹底した証拠の破壊です。
- 監視アプリ:そのまま削除すると、インストール日時・許可された権限・課金の記録も同時に失われます。
まず第 3 節の証拠保全を済ませてください。
2.3 片付けの順序を入れ替えない
端末そのものが掌握されている場合、その端末でパスワードを変更することは、新しいパスワードを相手に手渡すのと同じです。
アカウントの復旧手段(復旧用メールアドレス・電話番号)が相手の管理下にあれば、新しいパスワードも数分で再設定されてしまいます。
片付けは、確実にクリーンな端末から始め、まずメールアカウントを取り戻す必要があります。それが他のすべてのアカウントの復旧経路だからです。完全な手順は第 6 節のレポートに記載しています。
3. 証拠の保全
記録はすべて、調査対象の端末以外に保存してください。
3.1 物理的なトラッカーを発見した場合
- 元の位置のまま撮影します。周囲の状況が分かる全景と接写の両方を撮り、どこに隠されていたかが写真で分かるようにします;
- 日時と場所を記録:発見した日時、正確な位置(車両のどの部分か、鞄のどのポケットか);
- 端末の情報を記録:外観、シリアル番号、見える範囲の識別子;スマートフォンで情報を読み取れる場合はその画面も保存;
- そのままの状態を保つ:初期化・分解・電池の取り外しはしない;
- 壊さずに機能を一時的に止めたい場合は、光を通さない容器に入れる;
- 端末が記録していたと思われる期間について、自分自身の行動の時系列を記録します。侵害の範囲と継続期間を説明する助けになります。
3.2 端末やアカウントの監視を発見した場合
- 不審なアプリや設定のスクリーンショット。正式名称と許可されている権限を含めます;
- アカウントのログイン履歴のスクリーンショット。端末名・日時・場所を含めます;
- サブスクリプションと課金の記録——商用の監視サービスは有料であり、金銭の流れは最も有力な証拠の一つです;
- 照合の記録:日付、相手が知っていた内容、実際の自分の行動;
- 可能であれば、調査対象の端末を操作している様子を別の端末で撮影してもらってください。スクリーンショットが後から作られたものでないことを裏づけます。
4. 台湾における法的手段
以下は各法令が規制する行為の概要であり、法的助言ではありません。個別の事案における法的評価は弁護士の判断によります。
ストーカー行為等防止法(跟蹤騷擾防制法)
反復・継続的なつきまとい行為を規制します。その行為類型には、電子通信・インターネットその他の設備を用いて特定の人を継続的に監視・追跡し、または行動を把握することが含まれます。トラッカーによる行動把握も、監視アプリによるメッセージの把握も、同法が規制しようとする範囲に含まれます。
被害者は警察機関へ届け出ることができ、調査を経て加害者に対し書面による戒告が行われることがあります。戒告後 2 年以内に再度行為に及んだ場合、裁判所に保護令を申し立てることができます。
刑法・秘密侵害の罪
正当な理由なく録音・撮影・録画または電磁的記録により、他人の非公開の活動・言論・会話・身体のプライバシー部位を録取する行為に罰則が定められています(第 315-1 条は、正当な理由なく道具または設備を用いて他人の非公開の活動をのぞき見・盗聴・録取する行為を規制しています)。
刑法・コンピュータ使用妨害の罪
正当な理由なく他人のコンピュータまたはその関連設備に侵入する行為、正当な理由なく他人の電磁的記録を取得・変更する行為、および本章の罪を犯すことを専らの目的とするプログラムを作成する行為に、いずれも罰則が定められています。
個人資料保護法
個人データを違法に収集・処理・利用し、他人に損害を生じさせるおそれがある場合の責任が定められています。
家庭内暴力防止法(家庭暴力防治法)
当事者が家族構成員または親密なパートナーの関係にある場合、保護令を申し立てることができます。その内容には、被害者に対する嫌がらせやつきまといの禁止が含まれます。
5. 届出の準備
- 婦幼警察隊へ行く、または届出の際にストーカー被害・家庭内暴力に関わる旨を明確に伝える;
- 第 3 節で保全した証拠を持参する;
- 元の端末を保持する——事前に初期化・処分を行わない;
- 保護令を申し立て済み、または取得済みの場合はそれも持参する。
6. 詳細な方法論と関連資料
本ページは、対処と相談先をまとめた要約です。脅威モデル、階層別の検出手法、および各層の限界については、当チームの二つの研究レポートをご覧ください。
いずれも全文を無料で公開しており、PDF でもご利用いただけます。
7. 台湾以外にお住まいの方へ
本ページの窓口番号と法令は台湾にのみ適用されます。
特に番号の混同にご注意ください。台湾の 113 番は 24 時間の保護ホットラインですが、他国では同じ番号が同じ役割を持つとは限りません。
反ストーカーウェア連合(Coalition Against Stalkerware)が、各国の支援団体の一覧を地域別に検索できる形で公開しています:https://stopstalkerware.org/resources/
本ページの性質
本ページは、公開されている法令、政府機関が公表する相談窓口、および当チームが公開した研究成果をまとめたものです。
本ページは法的助言ではなく、弁護士・ソーシャルワーカー・警察官の専門的判断に代わるものでもありません。 Odysec は民間の研究チームであり、いかなる捜査権限も強制権限も有しません。届出・証拠収集・訴訟を代行することもありません。当チームの境界については業務範囲と境界をご覧ください。
本ページの記載に誤りや古い情報を見つけられた場合は、contact@odysec.org までご連絡ください。